世界中にファンを持つベストセラー作家、Dr. Wayne Dyer.
もちろん私もそのファンのひとり。
彼が話すこんなエピソードからー
Dr.W 「ここに一個のオレンジがあるね。これを絞ると何が出てくる?」
少年 「ジュース。」
W 「リンゴジュースは出てくるかな?」
少年 「出てこないよー。」
W 「じゃぁ、グレープフルーツジュースはどうかな?」
少年 「無理だよー。」
W 「じゃー何味のジュースが出てくるの?」
少年 「もちろん、オレンジに決まってるじゃん!」
W 「何で?オレンジを絞ると何でオレンジジュースが出てくるんだろう?」
少年 「(呆れた様子で)
オレンジなんだから、中身はオレンジの果汁に決まってるでしょ!」
W 「そう、その通り。それが中身だから。」
そしてDr.Wayne はこう続ける。
「ではこのオレンジがオレンジでなく貴方だとしよう。それを誰かが '絞る’ とする、プレッシャーをかける。例えば嫌なことを言ったり、と。すると貴方からは怒り、嫌悪、苦さ、恐れ、といったものが出てくる。なぜなら、先の通り!それらが貴方の中身だから。」
「誰が '絞った’ のかー 母、兄弟、子供、上司、政府なのかー は問題ではない。嫌なことを言われてその時出てきたものが、貴方の中身。そして中身を何にするか(何味のジュースにするか)もまた自分の選択。あなた次第。」
「誰かが貴方にプレッシャーをかけたとして(オレンジを絞ったとして)そこから他でもない '愛情’ しか出てこなかったとすれば、それは貴方が '愛' しか自分の中に入ることを許さなかったから。自らの意思・選択によってネガティブな感情を自分の中に住まわせず、それらを ’愛’と置き換えたから。」
この "Mind Power" と、積極的に自分の思考を選択し、コントローする大切さについて、彼は別の書でこんな風に表現している。
「貴方への忠誠心溢れるマインドの同意無くしては、誰も貴方を怒らせることは出来ない。」
「貴方の(マインドの)許可無くしては、誰も貴方を憂鬱にさせることは出来ない。」
「貴方(のマインド)からの最終命令無くしては誰も貴方を傷つけることは出来ない。」
外の環境が(独断で)私を不幸せにすることなんて出来ない。何にも。誰にも。
そこには必ずマインドの最終合意がある。
つまりは自らが不幸を選んで感じているということ。
厳しいようで、真実をついている。
そして私たちの大半は、言われなくてもその真実に気づいている。本当は。
前記事と重なるが、
「でもさ。そうは言っても。だってー」と第2章辺りをウロウロしているのだ。
へへ。
* * *
同じテーマに関して、Dr. Sara Gottfriedはこんな風に話している。
(Dr. Gottfried はホルモンバランスの観点から(特に)女性の心身のケアのために日々研究・治療を続けるドクター。彼女の有名な著書「The Hormone Cure」は、難解と思われる医学的知識を噛み砕き、膨大な情報を提供してくれるだけでなく、女性の本来持つパワーを思い出させ、女性であってよかった!と勇気づけてくれるような女性応援ブックです!)
日常の中で、イライラ、憤りを感じる時ー
「夫がもっとこうしてくれれば。」
「子供が全然分かってくれない。」
「それは自分自身に対するセルフケアが足りないサインだと思って。」
「しっかりお休みを取る。」
「食生活を少し改める。」
「好きなハーブティーを楽しむ。」
「長風呂にたっぷり浸かってみる。」
自分をもっといたわってあげると、十分に休息が取れると、
自然とその矛先は周りに(たいてい、被害者はすぐ近くの家族ですね...) 向かなくなりますよ、と。
「ご主人のこと、また大好き!って思えるはず。でもね、旦那さんが急にイケメンになる訳じゃないのよ。」ひひひ。
「子供のことまたかわいい!って心底思えるはず。でもね、急に泣かなくなる訳でも、食べこぼしが無くなる訳でもないのよ。」
つまりは、自分の '中身’ が変われば、同じものが異なって目に映る、感じられるということ。
* * *
私の好きな英単語に 'bliss' (至福)という言葉がある。
意味も、響きも好き。
無上の喜び、と辞書で表現されるけれど、
私に取っては飾り気のない、自分の中から自然と溢れ出る、にじみ出るような「素の喜び・素朴な幸せ」という感がある。
これを近くに感じられるから、もうかれこれ10年以上ヨガを続けているのだと思う。
私という存在も、全ての存在も、この 'bliss' 以外の何ものでもない、「喜び・愛」から出来ている存在だということ、
(エゴの思考や感情のレイヤーを取り払った時)
を思い出すために、思い出したくて、瞑想を続けているのだと思う。
(まだまだ、船こいじゃう日もあるけれどね!)
私にとっての欠かせないセルフケア。
そして、もうひとつ。わたしの元気・勇気の源。
ー クラスで生徒さんから 'bliss' を感じる瞬間。
全身を通して、アーサナ(ヨガポーズ)の体現を通してにじみ出る、
「微笑み」にも似たそのやわらかい輝きを目撃した時。
もちろん私に笑いかけているのとも違う、
「はい、チーズ!」の笑顔とも違う
「微笑み」がそこにある。
美しい、この一言に尽きる。
クラスの前後に掛けて下さるどんなに親切な労い、感謝の言葉よりも嬉しい瞬間。
その輝き・パワーを頂くからこそ、
「私でも続けていいのかな、もっと頑張りたいな。」と思えるのです。