8月6日(火)朝、広島平和記念式典の中継がニュースで流れている。
スピーチを読み上げているのは小学6年生という男の子と女の子。
「平和とは、誰もがみな安全であるということ。」
「平和とは、誰もがみな幸せであるということ。」
「表現方法は異なってもいいのです。一人ひとりが自分の行動を考えることが大切。」
「幸せは自分自身が作り出していくものなのです。」
堂々と語る真っ直ぐな瞳に、釘付けになった。
端的に、力強く語られた言葉には、今の私たちに必要なエッセンスが凝縮されている。
Dr. Wayne W. Dyer は著書 "Wishes Fulfiled"(訳:島津公美)の中で、
幸せについてこんな風に語っている。
「幸せとは、欲しいものを手に入れたり、ため込んだり、使ったりする物質世界の事ではなく、内なる自分から生まれる姿勢や考え方なのです。」
「ー本当の幸せとは自分の中で作り上げるもの。」
「幸せになる道などなく、幸せは道そのものなのです。」
私たちは今日もまた、マットの上で不自然な格好(ポーズ)をしている。
息を止めて、ただ堪える拷問の時間にするのか、
呼吸を招き入れ、柔らかさを見つけ出すことに集中するのかは、
自分次第。
日常には、
腕で支えたり、逆さになったり、片脚で立ちながらもう一方の脚を肩に引っかける、
なんて事よりもっと不自然な、理不尽な、予想もしない要求をしいられる事で溢れている。
身体的な制限をわざわざ自分に掛けるのは、
筋肉・マインドに走る刺激の中で、必死に呼吸を探すのは、
マットの外でそんな「不自然な」出来事に遭遇しても、ちゃんと深呼吸できるようにするため、のはず。
でも本当に、
マットの上の経験を楽しめているのだろうか?
ひと呼吸、ひと呼吸。
同じ経験を、楽しいという現実にするのも、辛いという現実にするのも
自分の内側の力。
まずはマットの上で、自分自身を幸せにできるように。
大きな平和のために、まず自分が責任を持つ小さな平和。